2020年にノオトが手がけたコンテンツ33選
オリンピックイヤーとして明るいニュースが続くはずだった2020年。有限会社ノオトは、2月には「出没!アド街ック天国」の五反田特集で、3月には「マツコ会議」で、自社のコワーキングスペースやスナックが大々的に紹介されたものの、新型コロナウイルス感染症拡大によってお祭りムードは一変しました。
一方、リモートワークやステイホームの影響で新たな仕事の相談が同時多発状態に。その結果、コンテンツ制作の依頼は昨年より大幅に増え、2020年も多くのご依頼をいただくことができました。この1年を振り返りつつ、ノオトの編集社員たちが手掛けたコンテンツをピックアップ。印象に残った仕事を3本ずつ、本人のコメント付きでご紹介します。
●神田 匠
担当:LIVEPARK、単発案件 etc.
▼【NieR:Automata】世界史教師ライターが歩く「ニーア オートマタ」の世界(スクウェア・エニックス公式サイト)
PS4ゲーム「ニーア オートマタ」の世界を、世界史教師ライターが語り部となって紹介する記事です。企画編集を担当しました。ライターさんの瑞々しい文章がゲームの雰囲気にもマッチし、とてもいい記事に仕上がったと思います。スクウェア・エニックスさんの公式サイトに自分が関わった記事が載り、それが私が中学生から購読しているメルマガに配信されるというゲーム好きにとって大変喜ばしい経験をさせていただきました。非常に光栄なお仕事です。
▼シナモロール デザインマンホールめぐり 前編(しながわ観光協会)
執筆を担当しました。会社がある品川区はサンリオキャラクター「シナモロール」が観光大使に就任している街。区内にはシナモロールを描いた独自のデザインマンホールが設置されており、全8カ所を自転車に乗ってめぐりました。この記事を読んだ方には実際にマンホールめぐりをしてもらいたいけど、今の状況ではちょっとハードルが高いですよね……。記事では、道のりを追体験できるよう書き方と写真を工夫しました。私はサンリオが好きなので、また仕事でご一緒できるよう、積極的に機会を作っていきたいです。
▼是枝裕和の履歴書|「役に立たないAD」が映像の世界で生き、カンヌの頂に登りつめるまで(ぼくらの履歴書)
映画監督の是枝裕和さんに、自身のキャリアを振り返っていただいた記事。ライターさんがベテランで、担当編集者として学びの多い取材現場となりました。テレビや書籍でしか目にしたことがない人が、実際に目の前に現れるとすごく緊張しますね。個人的に聞こうと思っていた質問が聞けずじまいとなり、それが唯一の心残りです。数年前、私が通っていた大学で是枝さんが講義をしており、一度だけ大学構内で姿を見たことがありました。こうしてお仕事でめぐり合わせがあるとは、不思議なご縁です。
●野阪拓海
担当:サイボウズ式、朝日新聞EduA、クリスクぷらす etc.
▼管理職のきみと、いつか管理職になるきみと、管理職が苦手なきみへ(サイボウズ式)
「管理職とがんばり」をテーマに、人気ツイッタラーのたらればさんにコラムを寄稿いただきました。自分が編集を担当した中では今年一番バズったコンテンツですが、特別に何かをしたわけではなく、進行や編集など編集者として「当たり前」の仕事を粛々と進めた企画でした。とはいえ、「人(作り手)」と「テーマ」と「媒体」がうまく噛み合うと、そういう「当たり前」が実は役に立つのだなと改めて感じさせられました。本記事に習い、これからも「当たり前」の継続を大切にしていきたいと思います。
▼「クラスでひとりでいるのはダメだと思っていた」 コラムニスト・朝井麻由美さんが「ひとりが好き」と言えるまで(クリスクぷらす)
「ソロ活の達人」と評されるコラムニスト・朝井麻由美さんへのインタビュー記事。学生時代、自分も「ぼっち」に悩んできたため、取材中はひたすら共感しっぱなしでした。自分が中高生だった時代と現在の大きな違いは、SNSが発達していること。いまの中高生はフォロワー数で人気が可視化される面があるそう。そうした違いを踏まえて、いま悩める中高生たちに向け、言葉を選びながら話される朝井さんの姿が印象的でした。
▼自分なりのおいしいを見つける! ハンドドリップコーヒーの基本(PLUS THERMOS)
コーヒー好きが高じて、とうとうコーヒー専門店への取材・執筆を担当! 東京・経堂にあるコーヒー専門店「Day Drip Coffee」の黒田悟志さんに「ハンドドリップコーヒーの淹れ方」を伺いました。手前味噌ですが、「これほど初心者にやさしくて建設的なドリップコーヒーの解説記事はほかにはない」と思っています。ドリップコーヒーの解説記事・書籍は詳細すぎたり、簡略すぎたりと極端なものが多く、自分自身学びたての頃は大変な思いをしました。そこで、本記事ではイラストや写真を交えつつ、わかりやすく理論・手順を解説。誰しもが「自分好みのコーヒー」を見つけられるように構成しました。
● 伊藤 駿
担当:i:Engineer、エピロギ、ソリューションPress etc.
▼「診察室に来る前」の患者に今、起きていること 医療者にできるアプローチとは〜 佐渡島庸平氏(編集者)×病理医ヤンデル先生(エピロギ)
取材やインタビューの楽しみは、「優れた知識や技術を持つとんでもない人に、直接会ってお話ができる」ことです。この取材はその典型的なパターンで、コルク代表の佐渡島庸平さんと病理医ヤンデル先生の知性をシャワーのように浴び、「人の話を聞く」ことの喜びを煮詰めたような現場でした。公開は今年1月ですが、取材は昨年末。それ以降はコロナで「直接会って話をする」場がほとんどなくなり、自分にとってなかなかつらい時期となりました。
▼弊社が私を採用したのはなぜ? 採用時の苦労、工夫やコストを人事担当者に聞いてみた(五反田計画)
リクルーティング関連の企画では、社員側が「この会社を選んだ理由」を述べた記事はたくさんあっても、人事側が「この社員を採用した理由」を語る記事って意外と少なくないですか? 自分が転職したり、ノオトが新しく人を採用するプロセスを見たりするなかで、「採用される側」と「する側」両方の立場を経験したことで(別に僕に人事採用権があるわけではありませんが)、人事側の理屈を知りたくなって立案した企画でした。
▼ゲーミングキーボードを普段の仕事で使いながら、「作業効率」の意味を改めて考えた(i:Engineer)
コロナ禍でインタビュー記事が作りづらくなったため、今年は「使ってみた」などの検証系記事をコツコツ書くことが多くなりました。ガジェットを使い倒してみるタイプの企画が自分はとても好きだということがわかったので、来年はその手の仕事をたくさんやっていきたいです。ちなみにこの記事の公開後、新しいメカニカルキーボードをウッキウキ気分でオフィスに持ち込みガチャガチャ使っていたところ、他の社員から「音が気になる」との声が。これは完全に僕が悪いので、友好的な社内協議の結果、そのキーボードは僕の在宅ワーク用になりました。
●鬼頭佳代
担当:WEB編集者の教科書、Yahoo! newsHACK、クリスクぷらす、しながわ観光協会、朝日新聞EduA etc.
▼2000人の記者を抱える新聞社がネットに本気を出すまで (withnews)
Yahoo!ニュース、withnews、ノオトの3社合同で、いろいろなメディアの編集者の話を伺う「WEB編集者の教科書」シリーズ。印象的な記事は多数あり、非常に迷ったのですが、プロジェクトの運営自体もご一緒させていただいたwithnewsの奥山編集長の記事を選びました。withnewsの信念、特徴、そして現在にいたるまで、新聞社の挑戦の道のりをギュギュっと詰め込んでいます。「新しいものを作る」をはじめ、私自身もWebメディアを運営する仕事をする一人としてさまざまな学びやヒントを得る取材となりました。
▼遠洋漁船に乗船しながら、高校卒業を目指せる? 代々木高校の「伊勢志摩漁師コース」で学んだ3年間で得たもの(クリスクぷらす)
取材開始から公開するまでにかかった時間は、なんと1年10ヵ月。一風変わった「伊勢志摩漁師コース」をもつ学校があると知ってからすぐに企画を動かしたのですが、インタビュー相手が一度海に出るとなかなか戻らない……という事情によって、取材はゆっくりかつ丁寧に紡がれていきました。その時間があったからこそ、「人が成長していくこと」がドキュメンタリーのようにしっかりと描かれたのだと思います。地元の情報を発信する伊勢志摩経済新聞さんの丁寧な密着取材の賜物です。
▼小6の夏休み明け、子どもが「なぜか突然、中学受験。」 漫画家・細川貂々さんインタビュー(朝日新聞EduA)
私が編集者になる前から、かなりたくさんの作品を読んでいた細川貂々さん。中学受験をテーマにした本を描かれていると知り、企画を立てました。私自身はずっと公立校に通っていたため、中学受験は未知の世界。「厳しい」「怖い」「つらい」といったイメージしかありませんでした。しかし、今回の取材によって、そんな想像はすっかりひっくり返されることに……。中学受験は子の人生だけでなく、親にとって大切な経験の1つになる。細川貂々さん一家の経験を盛り込んだこの記事が、中学受験を捉え直すきっかけになればうれしいです。
●黒木貴啓
担当:Bevista、LIVEPARK etc.
▼コロナ禍に「サウナの混雑表示システム」を一晩で 元エンジニアの番頭が手掛ける「アジャイル銭湯」(i:Engineer)
企画は主担当の伊藤さんが行い、取材執筆を自分が担当しました。インタビューで心がけている「取材準備期間の要点は、取材対象に関する、面白くてしかも納得感のある仮説を、育てることにある」が非常にうまくいきました(ちなみにこの一節は、浦谷年良 著『もののけ姫はこうして生まれた』[徳間書店]に書かれています)。金春湯・角屋さんの経営の裏にある元エンジニアならではの考えを引き出せたなと、ライター冥利に尽きる一本に。はてブやTwitterでも好評でした。一方、別媒体で執筆した小島よしおさんのインタビューは、仮説に縛られ、裏切られたときの軌道修正がうまくいかなかったので精進したいです。
▼広瀬香美はその瞬間、誰よりも『紅蓮華』が好きだからピアノにチョップした Twitter女王が“歌ってみた動画”でも愛される理由(Bevista)
3月からYouTubeで再ブレイクしていた広瀬香美さんを、インターネットでもっとも早くインタビュー・公開した記事となりました。広瀬さんの縦軸を知る宮脇さんにインタビュアー・構成を務めてもらえたのもあって、12月時点でも2020年の広瀬香美を知るWeb記事としては一番面白い内容、と自負しています。立ち上げ前の媒体で今回の企画を実現することができたのも、編集者として少し自信になりました。一方で、肝心な読者やファンへのリーチが全然できなかったのが悔しく、読者が定着していない媒体でいかにヒット記事を生み出すか、ここからいろいろ考えるようになりました。
▼昔ばなしじょぶ診断(LINEキャリア)
LINEのトーク画面で5問答えるだけで、自分に合う仕事が「昔話のキャラクター」になぞらえて診断されるコンテンツです。原案だけ固まっていたのを、設問内容、診断結果13パターン、イラストレーターさんへの依頼など、編集・ディレクション、ライティングを神田さんと一緒に担当しました。占い、診断コンテンツの制作の経験が少なく、しかも内容・イラストレーターさんのFIXまで10日くらいしかない中、「汚く作ってやり直せ」精神で及第点のものを作るものができたのは、編集者として大きな経験値を得ることに。山田全自動さんのイラストが楽しいのと、診断結果もほっこりするものがあるのでよかったら遊んでください。ぼくは「うさぎとかめ」で敗北を知ってから効率の鬼と化した「スピードスター ラビット」でした。
●関 紋加
担当:Lidea、PLUS THERMOS etc.
▼一人暮らし必見!友達と『リモート大掃除』を開催したら超はかどる説(Lidea)
編集しました。今年は、オンラインで打ち合わせ〜取材まで完結する企画は多くありましたが、撮影までお願いするのは初めての経験。米田さんをはじめ参加者のみなさまのおかげで記事が完成しました。まだ大掃除がお済みでない方は、ぜひオンラインでどうぞ!
▼ごはん同盟さん直伝! 超簡単レンチン親子丼&トマト肉味噌おむすび(PLUS THERMOS)
企画・編集しました。この商品をカタログで見つけたとき、パッと頭に浮かんだごはん同盟のお二人とご一緒させていただきうれしかったです。人を笑顔にできる人、おいしいものを作れる人を尊敬しています。ご紹介いただいたレンチンレシピは、リモートワークのランチにもぴったりなので、ぜひ作ってみてください。
▼【わたしの一皿vol.1】有賀薫さんの「マッシュルームのスープ」(PLUS THERMOS)
企画・編集しました。企画やインタビューなどのコンテンツだと構成案などがあり大筋が見えていますが、エッセイにはどんな初稿なのか開いてみるまでわからないワクワクがあります。誰かの記憶なのに、自分にもどこかリンクしてしまう、そんな食にまつわるエッセイが好きです。
●水上 歩美
担当:Easiit Mag、indeed採用お役立ち情報局、経営ハッカー etc.
▼遠くの知を持つ会社同士だからこそイノベーションを起こせる──エーザイCEO・内藤晴夫×DeNA会長・南場智子(Easiit)
ヘルスケアアプリ「Easiit」を共同開発したエーザイ×DeNAのトップ対談。エーザイさんのオウンドメディア「Easiit Mag」を担当していることからお声がけいただき、編集者として携わらせてもらいました。多忙な両社のトップが集まり、事業に対する熱い思いを語る場に立ち会えたのはとても貴重な体験でした。同じヘルスケアの領域で、独自のアプローチをしながら戦うエーザイさん、DeNAさんの戦略や本音が垣間見える記事です。
▼父を嫌いにならないために「仕事も遊びも諦めない介護」を選んだ――【私の家族は認知症】(Easiit Mag)
認知症介護の実体験を綴ったコラム連載。過去3回の編集を担当していました。どれも介護の実情を丁寧に切り取った心を打つコラムで、その中から1本を選ぶのはとても難しいのですが、一番年齢が近くてより身近に感じられたのは、あまのさくやさんの回。30代で実父の介護のキーパーソンとなった彼女が、仕事も遊びも諦めず介護をするために実践したこととは……。特に30代の方にぜひ読んでほしいコラムです。
▼リモートワークを継続するか、出社スタイルに戻すか——五反田バレー企業が考えるウィズコロナの働き方
五反田バレー企業5社が集まり、緊急事態宣言が解除された後もリモートワークを継続するか、出社に戻すか、各社の情報を共有しあう雑談会を開催。そこでの会話を議事録のように書き残したのがこの記事です。5社全てがリモートワークを取り入れた新しい働き方にシフトすると回答し、なかにはITツールでバーチャルオフィスを作った企業も。ITベンチャーが集まる五反田バレーならではのアイデアが詰まった記事に仕上がりました。
●森 夏紀
担当:品川経済新聞、indeed採用お役立ち情報局、経営ハッカー、マイネ王 etc.
▼広域品川圏の飲食店でテークアウト続々 外食自粛に対応、持ち帰り呼び掛け(品川経済新聞)
東京に緊急事態宣言が発令される数日前、都が不要不急の外出を控えるよう呼び掛けたタイミングで、飲食店が次々にテークアウト販売に切り替える状況を取材したニュース。この記事は記者として原稿を書きましたが、同じ時期に品経のデスクを引き継ぎました。数日単位でコロナの状況が変わる中、小さいけれど大事なニュースが街のどこかにいくつもあるはず。それをキャッチできるかどうか、不安を感じた1年でした。一方で、取材先や読者からの感想をいただく機会も増え、ローカルメディアが好きだなぁと改めて実感。感染状況に合わせて取材方法を工夫しながら、今後も街のニュースを丁寧に伝えたいです。
▼無意識の思い込みが、職場に与える影響とは? アンコンシャスバイアスの定義と効果(indeed採用お役立ち情報局)
執筆は遠藤光太さん、私は編集を担当しました。無意識の偏ったものの見方について紹介してします。今年はバックオフィス系の媒体を担当する機会が増え、働く人が自分の業務分野についてインターネットで読みたい情報って何だろう?と考えるようになりました。実務を助けるハウツーはもちろん大事ですが、ビジネス分野こそ無意識の思い込みや偏見に気づく読みものが必要なのかもしれません。来年の目標の1つは、読ませる企画を立てられることです。
▼iモードに絵文字を生んだ男の、やりきる力。やがて絵文字はemojiになった|栗田穣崇の履歴書(ぼくらの履歴書)
執筆は流石香織さん、撮影は栃久保誠さん。私は編集を担当しました。ドコモでiモードの開発に携わり、現在はドワンゴでniconico代表を務める栗田さんのキャリアを振り返る企画です。栗田さん自身がブログや過去のインタビューで披露しているエピソードがたくさんあるので、個々のトピックが栗田さんの中でどのように繋がっているのか、そして今後の栗田さんの姿勢が伝わる内容を目指すことに。読み返すと反省点も多いのですが、ライターさんと取材を楽しみながら仕事できました。
●うないいちどう
担当:マイネ王、みんなのごはん、めちゃコミック etc.
▼美容院で自撮りするのが恥ずかしいから、家で一人で撮ってみた(マイネ王)
編集を担当。ライターのたかやさんが、美容院で自撮りしてる風の写真を1人で撮るというチャレンジ企画です。コロナ禍でステイホームが推奨されるなか、読者にツッコまれないよう三密を回避してどうやって面白いコンテンツを作るかが今年の課題でしたが、「ぜんぶ一人で撮り切る」というパワープレイを見事に決めてくれました。こういう読後に何も残らない清々しい記事が好きなので、今後もその心を忘れずに取り組んでいきたいです。
▼祖父母が営んでいた居酒屋の思い出(みんなのごはん)
編集を担当。イラストレーター・漫画家の中村一般さんの祖父母が営んでいた、三軒茶屋の居酒屋「伊勢元」での思い出マンガです。ネームを読んだとき、これは中村さんから祖父母に向けた一種の手紙であり、また祖母への法要にもなっていると受け取り、「なるべくそのまま、最小限の編集で出す」と決めました。読者の涙を誘うことが目的ではなく、祖父母への想いと思い出が素直に語られており、あたたかい家族の形を少し離れたところからのぞかせてもらったような、そんな気持ちになりました。
▼ホイホイコミック(めちゃコミック)
めちゃコミックで漫画の制作を始めました。ホイホイコミックはノオト専用のレーベル名で、ホイホイはハワイ語で「面白い」の意。つまり由来は「面白い漫画」。自らハードルを上げています。作品は現在4作配信中。初めて原案を担当したり、漫画の企画や編集にガッツリ携わったり、これまでにあまり使ったことのない筋肉「漫画筋」が鍛えられた1年になりました。学ぶことだらけで常に筋肉痛のような状態ですが、創作の仕事が好きなので、痛みが快感に変わるまで鍛えていきたいです。
●宮脇 淳
担当:経営、企画、アンカーマン、etc.
▼五反田の新ワークスペース「WeWork TK池田山」を体験! 無料トライアル(品川経済新聞)
WeWork Japan 合同会社様からのオファーで、記事広告を作成・掲載しました。第1弾が好評だったこともあり、みんなの経済新聞@東京で9本を追加受注。各経済新聞の記事広告もすべてノオトが制作しました。利用者の映り込みNGだったので、場の魅力を伝える絵づくりが一つのポイントに。単調になりがちな本文も、各施設ごとの特徴を意識して編集しました。
▼編プロって何する会社? 記事からスナックまで、広がる「編集」の定義(withnews)
朝日新聞社、ヤフージャパン、ノオト3社合同企画でスタートした「編集者の教科書シリーズ」。早めに動き出したいとのことで、私が初回の取材対象者になってしまいました。インタビュワーは元ノオトで朝日新聞の朽木誠一郎さん。同シリーズの今後の方向性を意識しつつ、編集者のキャリアパスや編プロの立ち位置についてまとめていただきました。
▼「上阪徹・宮脇淳のZoomリレーライブ これからの『編集者・ライター』の話をしよう コロナ不況をどう乗り越える?」(Zoom× Facebook Live)
フリーマガジン「R25」時代の外部編集者・ライター仲間だった上阪徹さんからの呼びかけで、コロナ禍のライター・編集者にエールを送るオンライン会談が実現しました。お互い3人ずつゲストをブッキングし、計6名のリレー形式。ウェブ編集者として、改めてテキスト+写真に限定されないコンテンツづくりの可能性を模索する貴重な機会になりました。
●杉山大祐
担当:adidas Japan SNS、マイネ王、経営ハッカー、五反田計画 etc.
▼VR企業はコロナ禍でのリモートワークをどう感じる? Synamon社員座談会(五反田計画)
2020年を語る上で外せない「新型コロナウィルス」。強制かつ緊急的に働き方を変えなければならない事態に、どう対応するべきかを、もともと遠隔でのコミュニケーションを推進しているVR企業に聞きました。今でこそ、対面とオンラインのコミュニケーションの違いを実感しますが、オンラインコミュニケーションを先んじて実践していた企業の方に聞くことで、どのようなことが課題になるのか、そしてどのように解消できるのかがわかりました。
▼9割が泣き寝入り? 痴漢撲滅を目指すアプリ「Radar-z」で見えてきた過酷な被害例をアプリ開発者に聞いた(マイネ王)
普段はエンタメ系アプリなどを取り扱うことが多いのですが、この企画では社会問題にまつわるアプリを取り扱ったため、印象に残っています。依然として多発する痴漢に対して、スマホアプリがどのように効果を発揮できるのか、まずはデータを集めることで実態を把握するという姿勢に共感しました。アプリ内だけでなくリアルな活動にもつなげるなど、取材を通して痴漢撲滅を目指す姿勢を記事化しました。
▼freeeが会計以外の領域でプロダクト開発を進める理由は? 新プロダクト事業責任者に聞くバックオフィスの価値の高め方(経営ハッカー)
この仕事の一番の醍醐味は、取材を通して相手への理解が深まることにあると思います。その意味で、freeeのオウンドメディア「経営ハッカー」で運営社のプロダクトを取材することは、今後のコンテンツ制作の糧となる経験です。会計や人事労務などバックオフィスが経営にどんなインパクトを与えるのか、freeeを通じてバックオフィスがどのように進化するのかなど、プロダクトの機能だけでなく、実現したい世界観を知ることができました。
コロナ禍が日本経済に深刻なダメージを与える中、ありがたいことに有限会社ノオトの売り上げの下落は一時的なものに留まり、2020年トータルでは過去最高の業績となる見通しです。最後に、今年1年で起こったノオト社内の変化をまとめてみました。
●新型コロナウイルス感染症対策
かなり早い段階から動きました。2〜3月にかけてリモートワークの環境を整備し始め、4月以降はリモートワークに。コワーキングスペースContentzの運営当番を決めて、おおむね週2日出社のローテーションを組みました。
●取材やイベントはオンラインで
これまでのミーティングは「人と人が目の前で会う」形が標準でしたが、オンライン会議ツールの普及によって打ち合わせのオンライン化が一気に進みました。ノオトはZoomを2アカウント契約し、チャットワークを併用したコミュニケーションへシフト。会議だけでなく、インタビュー取材やイベントなどもオンライン対応としました。
●スナックを店のスタッフに譲渡
東京都知事による「ノー3密」会見の翌日=3月26日以降、コワーキングスナックContentzを臨時休業としました。その上でコロナ禍の長期化を予見し、ノオトのスナック経営撤退を決断。同店スタッフに、「店名を変えないこと」「スタッフもそのまま雇用すること」を条件に、営業権を譲渡しました。
●財務基盤の強化
6月決算後に手元資金の拡充を図るため、国や都、区の制度を活用した大胆な借り入れを行いました。2021年を迎えるに当たって、キャッシュフローはかつてないほど安定しています。
●社内を3つの編集チームに分割
7月1日付で社内組織を刷新しました。これまでは、各案件ごとに主担当・副担当の2名体制でしたが、社員12人を3チームに分け、ドラクエのパーティーのように4人1組の編成に。これによって、アイデア出しや2次編集など、チーム内で仲間を助け合うような環境をつくりました。これがうまく回り始めたことで、社員編集者の学びや成長につながっているようです。
2020年は世界の様相が一変した年でした。そんなご時世でしたが、ありがたいことに多くの案件で仕事のご相談をいただき、ノオト社員一人ひとりが仕事に取り掛かりました。みなさま、これからもどうぞよろしくお願いします。アフターコロナの世界を予見しつつ、来年も良い年にしていきましょう。