2022年にノオトが手がけたコンテンツ15選
有限会社ノオトは2022年、3年ぶりの求人を実施。4月・5月・10月と段階的に5人が入社し、正社員数は17人に増えました。
今年5月には、ノオトが運営するローカルニュースメディア『品川経済新聞』が15周年を迎えました。さらに、3年ぶりに開催されたみんなの経済位新聞ネットワークの全国会合「みん経キャンプ」では、全国各地から約170人の記者が品川に集結。ノオトが幹事を務めました。
このように、さまざまなトピックがあった2022年。この1年間で制作したコンテンツを振り返り、特に印象的だった仕事をノオトの編集社員たちがそれぞれ1本ずつ選びました。本人のコメント付きでご紹介します。
●うないいちどう
担当:マイネ王、みんなのごはん、めちゃコミック etc.
▼スマホを顔面に落としたときの痛みを「キスの快楽」に変換したい
編集と後半の撮影を担当しました。企画はライター・たかやさんの持ち込み。前半の「アニメキャラっぽい唇」の定義も特に納得感はなく、後半の展開も意味がわからず、全体的に混沌としているところが素晴らしい。こういう記事が評価される世の中になってほしいです。夜景をバックにキスをするシーンは、撮影中にプレビューを見ながら「これ気持ち悪くていいですね!」「いい気持ち悪さだ!」と、2人で笑い合いながら取り組みました。いい思い出です。
●高橋亜矢子
担当:HELiCO、PLUSTHERMOS、Lidea etc.
▼無理にまとまらない。出自の異なる7人組アイドルFRUITS ZIPPERの「いいところを伸ばし合える関係性」
「新しい働き方のカタチ」というテーマで、Yahooのコーポレートサイトに載せる記事として制作しました。私は企画と編集を担当。取材と執筆は松本まゆげさん、写真は小野奈那子さん、同じチームの伊藤さんに取材同行してもらい、黒木さんに校正をしてもらいました。チームで仕事や目標を共有して、一緒に歩んでいくためにはどうすればいいのか、FRUITS ZIPPERの皆さんの日常にはそのヒントがたくさん詰まっているように感じました。取材後、彼女達のパフォーマンスを生で見てみたい気持ちが抑えきれなくなり、ワンマンライブの抽選に応募しました(当たりました)。来年も引き続き、いろんな方の話に触れ、気持ちを揺らしながら、記事を作っていきたいです。
●杉山大祐
担当:freee公式サイト、coway公式サイト、SUUMO etc.
▼同棲解消が決まったらすること全網羅!経験者が語る後腐れなくお別れするためのポイント
「同棲解消」をテーマにした記事制作の依頼を受け、ライターのつるたちかこさんに執筆していただいた記事です。このテーマを聞いたときに、おりはらさちこさんの漫画『同棲終了日記』を思い出し、本人に取材を申し込んだところ、快諾。ネガティブな内容のためか、他の記事ではノウハウを淡々と伝える内容の記事が多かった一方、この記事ではノウハウだけでなく、同棲を解消した当時、どんな思いだったのかを漫画と共に振り返ってもらう充実した内容になりました。
●関紋加
担当:HELiCO、Lidea、PLUSTHERMOS etc.
▼ジェーン・スー&堀井美香が高尾先生に聞く!女性ホルモンと乾燥の関係
企画と編集を担当しました。スーさんと堀井さんのPodcast番組のリスナーとして、からだの悩みは人それぞれでありながらも、正しい知識を得た上で、誰かとシェアすることで気持ちが楽になったり、前向きになったりすることを実感していたので、それをHELiCOさんで読み物として制作できたことがうれしかったです。年代も性別も関係なく、誰もが自分をいたわり、健やかに過ごせるような社会になってほしいなと思います。
●野阪拓海
担当:サイボウズ式、朝日新聞EduA、通信制高校ナビ etc.
▼「自分のやりたいこと」がないと、肩身がせまい?──『夢組』と『叶え組』がいるから、組織はうまく回るんです
サイボウズ式10周年特集「ひとりじゃ、そりゃしんどいわ」では、仕事のしんどさをチームで向き合うことの大切を伝えています。そこで「やりたいことがある人とない人は、チームとしてどう働けるか?」という課題のもと、企画を立てました。本企画で特に良かったのが、識者二人の組み合わせ。桜林直子さんと林田保さんは、普段から「やりたいことがない人」へのメッセージを届けていたこともあり、テーマに沿った話で盛り上がり、とても有意義な取材となりました。
●中込有紀
担当:品川経済新聞、なるモ、Lidea etc.
▼京急線が23年ぶりにダイヤ大幅改正 青物横丁駅での乗車機会が倍増
京急電鉄が文面で出したダイヤ改正のリリースを一通りまとめたあと、京急電鉄の広報さんにコメントをいただくという流れで執筆した記事です。私はあまり電車に明るくないため、リリースをまとめている段階では正直「この解釈で合ってるのかな……?」と不安でした。その後、広報さんに取材をしたところ、ダイヤ改正の内容や意図などがとてもクリアにわかり、記事にもしっかりとまとめることができたと思います。改めて取材の大切さに気づかせてくれた記事です。
●モリヤワオン
担当:セゾンのくらし大研究、サイボウズ式、スクエアエニックス etc.
▼歳を重ねた今だからこそ、グレイヘアに挑戦してみる――手塚理美さんに聞く、自分らしい人生の歩み方
中高年向けメディア「セゾンのくらし大研究」で、手塚理美さんへインタビューを行いました。飾らないスタイルで過ごされている手塚さんの「外見も内面も自然のまま、自分らしく歳を重ねたい」というお話を伺って、「年齢問わず、背伸びせずにありのままの自分を受け入れていくことって大切だよなあ」と感じました。来年も、インタビュイーの魅力をたくさん引き出せるよう、企画や現場づくり、記事構成に力を注いでいきたいです。
●森夏紀
担当:品川経済新聞、しながわ観光協会、SUUMOジャーナル etc.
『品川区の街灯』作者のゆきみちさんと区内を散策。街灯に注目することで、これまでの企画ではあまり取り上げられていなかった商店街を紹介しようと試みました。観光記事は地域経済に直結するスポットに注目しがちで、それもとても大切ですが、店や施設を局所的に訪れて「地域のことはよく知らない」という人を増やす可能性もあると思います。実際の地域をよく見る・知るきっかけとなる記事をより丁寧に作っていきたいです。
●水上アユミ
担当:エーザイ公式サイト、Indeed採用お役立ち情報局、アドビ公式サイト etc.
▼マイセトーマが診断・治療できる未来を目指して―AAR Japan粟村友美さん
亜熱帯地域に多い感染症「マイセトーマ」の啓発・治療の提供に取り組むAAR Japanを取材。マイセトーマは研究が進まず治療薬がない、医療関係者にもほとんど知られていない疾患です。そうした病に苦しむ現地の方々に寄り添い、今できることに全力で取り組む、その姿勢にインタビュー中は心を打たれました。社会的意義のある取り組みの取材・発信に携われたことは本当に光栄です。これからも表に出ない素敵な活動にスポットライトを当てていきたいです。
●宮脇 淳
担当:新規窓口、企画、編集、経営 etc.
▼もっとリモートワークしやすい会社にするために、オフィスに設置して良かったモノ&契約して良かったサービス
2022年4月採用に向け、3年ぶりに求人を行いました。募集はいつもどおり、公式サイト+SNSの告知のみ。途中経過で応募者数が想定より少なかったため、急遽ノオトの仕事環境に関する記事+FAQを作成したところ、結果的に多くのエントリーをいただきました。面接の場でも、こういった記事を読んだと思われる質問が散見されたので、自社をアピールするコンテンツづくりの意義を再確認できました。
●桒田 萌
担当:WORK MILL、セゾンのくらし大研究、朝日新聞EduA etc.
▼町工場からライフスタイルカンパニーへ。「Colors circle」を社内から醸成し世界を目指す友安製作所の挑戦
株式会社オカムラの運営する「WORK MILL」では、「関西で愛される会社」をテーマに連載を実施しています。この記事は、その連載で掲載したものの一つ。ただ事業を回すだけでなく、人と人の繋がり、地域との関係性を大事にしているからこそ、必然的に愛される。連載に登場する企業の姿勢に、大阪在住者として共鳴するものがたくさんありましたし、関西ならではの底力に元気をもらいました。2023年も光る何かを持つ人やコトを見つけ、その魅力を丁寧に伝えていきます。
●黒木貴啓
担当:なるモ、LIVEPARK、メルカリマガジン、Yahoo! JAPAN etc.
▼「楽しい」から始まる学びを 知識集団「QuizKnock」の企画力とアイデアの源とは
東大発の知識集団「QuizKnock」のふくらPさんと山本さんのお二人に、企画力とアイデアの育て方をお聞きしたインタビュー記事です。もとはZ世代の社会人に向けて「新しい働き方」に関する著名人インタビューを公開したい、というYahoo!さんのご要望から始まった企画だったのですが、結果的に読者はもちろん、取材対象、クライアント三方ともに喜んでもらえる記事になってよかったです。ライターさん、カメラマンさんも親和性抜群の方にお願いすることができたので、企画提案から采配、ディレクションまで大きな手応えを感じる1本となりました。あとはコンスタントに記事を粛々と作る胆力と安定感、進行管理の詰めの甘さが課題なので、2023年に少しでも改善したいです。
●鬼頭 佳代
担当:WORK MILL、Sofyアプリ、博報堂メディア環境研究所 etc.
▼自宅作業日のランチ、もっとじっくり楽しむには? 自炊料理家・山口祐加さんに聞くハイブリッドワークの自炊術
私自身が感じていた「自宅作業の日、昼休憩が慌ただしい……!」という悩みを、自炊料理家の山口祐加さんに相談した企画です。「型を決めておく」「セルフインタビュー」など、ロジカルでありつつ、とても現実的な提案で個人的に納得することばかり!また、山口さんのスピード感がありながらも柔軟なご対応は、編集者としても勉強になる点がたくさんありました。2023年もおいしく楽しく昼休憩をとって、元気に企画を作っていきたいと思います。
●伊藤 駿
担当:i:Engineer、なるモ、Yahoo! JAPAN etc.
▼自分の肉体の衰えを「おもしろいと思った」――内村航平、体操キングの強靭かつ「変態的な」メンタリティー
現役引退のタイミングで、体操会のレジェンド・内村航平選手にインタビューする機会をいただきました。「空中感覚がいいから、跳んでいるときに人とは違う景色が見える」「ゾーンを超えると、普通になる」など、「すごいけど、わからん!」な取材。体操選手が難しい技を決めてアドレナリンを出すように、編集者は各界のトップランナーの話を聞いて、アドレナリンをドバドバ出すのが仕事の醍醐味なのかもしれません。
●阿部夏美
担当:品川経済新聞、しながわ観光協会、SUUMOジャーナル etc.
JR五反田駅にはなぜか、駅員お手製の毛筆ポスターが不定期で掲出されています。過去の作品を振り返るとともに、気になる点について担当者に聞いてみようという記事です。文章を書くのが苦手でいつも苦悩しながら執筆しているのですが、この記事は楽しく書けました。今後も毛筆ポスターの動向を追っていこうと思います。また、アポ取り、取材、執筆、CMSセットまで自分でやるのはこの時が初めてで、できることがちょっと増えたのも嬉しかったです。
有限会社ノオトの年末年始休暇は12/29(木)〜1/4(水)です。本年も大変お世話になりました。2023年もどうぞよろしくお願いいたします。