投稿日:2024年12月27日

2024年、ノオトが手がけたコンテンツ13選

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有限会社ノオトは2024年7月、設立20周年を迎えました。これにともない、約10年間運営してきたコワーキングスペース&スタジオ「Contentz(コンテンツ)」を閉業し、旧ゆうぽうと跡に新築された「五反田JPビルディング」に移転しました。

ノオトの新オフィス

完全自由出社となり、ノオト社員の働き方は大きく変わりました。一方、コンテンツ制作はこれまでと変わらず、オンライン・オフライン両方の良いところを活用しながら取り組んできました。今年の制作物の中で、社員一人ひとりが自薦するコンテンツを本人コメント付きでご紹介します。

●杉山大祐
担当:Forbes JAPAN、freee、Meta Quest、スクウェア・エニックス、東京海上日動 etc.

月面探査への挑戦 超小型ロボット開発プロジェクトの鍵を握るコミュニケーションツール(ForbesJAPAN)

タカラトミーなどが開発し、日本初の月面着陸を成功した小型月着陸実証機「SLIM」のプロジェクトについて取材した記事です。宇宙開発という壮大なスケールの話ですが、プロジェクトを進める上で大事なことはコミュニケーションであり、私たちが普段している仕事と通じるところがありました。タカラトミーの歴代のおもちゃを飾った資料室が取材場所だったため、懐かしい気持ちになりながらインタビューできたのも良い思い出です。

●中込有紀
担当:Lidea、サーモスWEBマガジン、品川経済新聞 etc.

戸越公園駅前にカフェ「ルシータ」 フードはグルテンフリー、テイクアウトも(品川経済新聞)

有限会社ノオト(品川経済新聞編集部)は毎年、中学2年生の職場体験を受け入れています。その一環として、中学生とともに取材・執筆したのがこちらの記事です。初めての取り組みにもかかわらず堂々と質問を繰り出し、頭を捻りながら文章を作っていた中学生たち。その瞬間はみな、紛れもなく立派な同業者でした。ライター志望が減りつつある昨今、この仕事の楽しさを下の世代に伝えることは現役世代の大事な務めだと考えています。今回の職場体験が学生さんたちの血肉となれば、こんなにうれしいことはありません。

●桒田萌
担当:OKAMURA Lifestyle Store、WORK MILL etc.

失われつつある喫茶文化を後世に伝えたい。金沢の老舗を移築・継承した古くて新しいくつろぎの空間―大阪市・喫茶水鯨(OLS)

大阪市西区「喫茶水鯨」の空間の秘密を取材した記事です。オーナーの山口修平さんは、金沢にあった名物老舗喫茶店「禁煙室」から内装や調度品を運び出し、そのまま移築して喫茶店をオープン。「喫茶文化を受け継いでいきたい」という熱い想いに圧倒される取材でした。多様な働き方やライフスタイルを取材してきた2024年。来年は取材を通じて得たヒントの数々を自分の生活にも取り入れ、よりよい仕事をしていきたいです!

●鬼頭佳代
担当:WORK MILL、博報堂メディア環境研究所、ユニ・チャーム etc.

人口7000人の伊豆大島に無料のコワーキングスペース? 多働海域コミュニティ「WELAGO」が目指すもの(WORKMILL)

あまり使われていなかった建物を改装して作られたコワーキングスペース「WELAGO」。伊豆大島の出身者と移住者が圧倒的な熱量で作られた同施設はオープンからたった1年で、地域の人々のイベントはもちろん、企業の研修などでも活用されるようになりました。個人的には初上陸の伊豆大島。遠くに臨む富士山と夕焼け、雄大な三原山などの雄大な自然を感じる幸せな滞在となりました。東京の竹芝から船に乗って1時間45分。気分を変えて働きたいときは、ぜひ伊豆大島とWELAGOを選択肢にどうぞ。

●阿部夏美
担当:品川経済新聞、五反田計画 etc.

Netflixで「地面師たち」配信開始 原作は五反田の地面師事件、泉岳寺周辺も舞台に(品川経済新聞)

今年大きな話題となったNetflixのドラマ「地面師たち」の配信開始を報じたニュース記事です。原作小説の元ネタが五反田で起こった地面師事件、そして作品の主な舞台が品経エリアの泉岳寺ということで、あえてローカル新聞で取り上げることにしました。普段のニュースとは少し異なるテイストですが、ネット上の反響は今年の品経記事の中で最も大きかったのではないかと思います。見つけたネタをニュースに昇華させるまでの流れが勉強になった、印象深い記事でした。

●関紋加
担当:HELiCO、Lidea. etc.

小林まさみさん&まさるさんの「牡蠣と豚バラのニンニク味噌鍋」(HELiCO)

動画を含むレシピ企画を初めて担当しました。レシピはテキストでも紹介していますが、材料も手順もシンプルだからこそ、動く手元や湯気や音などを感じる動画があることで、料理欲と食欲がさらに刺激されます。動画チェックのたびに「おいしそう〜」と声を漏らし、お腹を減らしていました。料理を教えてもらうだけではなく、インタビューにもお答えいただいたので、それらの回答やお二人の掛け合いも楽しんでもらいたいです。

●モリヤワオン
担当:OKAMURA Lifestyle Store、サイボウズ式、スクウェア・エニックス etc.

大切な人へ贈りたい椅子を探して フリーアナウンサー・武田真一さんが選ぶ一脚(OKAMURA Lifestyle Store)

東京・紀尾井町にある「オカムラ ガーデンコートショールーム」で、フリーアナウンサーの武田真一さんと一緒に椅子選びをした記事です。武田さんには、ご自身用と奥さまへのプレゼント用の2脚をセレクトいただきました。実際に見て、座って、悩んで……最終的に色違いのおそろいチェアをチョイス。制作チームは「素敵〜!」と大盛り上がりでした(笑)。武田さんのおちゃめな一面と家族愛がたっぷりの内容ですので、ぜひ読んでみてください。

●宮脇 淳
担当:企画、編集、新規窓口、経営 etc.

コンプラの変化からSNSの空気感までをどうコンテンツに落とし込むか――ネット編集者・ライターが選んだ #推し記事2024(ノオトブログ)

2020年1月にスタートした恒例の「推し記事」企画。主催は有限会社ノオトで、黒木貴啓さんが今年5月に当社を退職してフリーランスになったため、今回は私が現場を仕切りました。原稿はライターのゆきどっぐさんがしっかり書いてくれたため、編集そのものは順調だったのですが、とにかく不慣れなライブ配信イベントのディレクションは大仕事。動画の奥深さを再確認しました。今年独立を果たしたDPZ林雄司さんをはじめ、杉本吏さん、嘉島唯さん、さらにネット編集界を代表する方々にご協力いただき、1年を締めくくる良いコンテンツづくりに関わることができました。

「推し記事2024」アーカイブ動画の視聴(ご案内)

※アーカイブ動画を見たい方は上記にアクセス! 視聴権をワンコインで販売しています。

●うないいちどう
担当:マイネ王 etc.

故人をデジタル上で蘇らせるのはアリか、ナシか? 亡き妻の歌声をAIで制作した松尾公也さんと考える(マイネ王)

取材に同席してから、自分の死をより具体的に意識するようになりました。Web上にアップした写真や動画などのデータ、PCに保管されたオフラインのあらゆるデータ、その他の物質としての遺品。これらをどのような形で活用あるいは処分してもらえると幸せで、楽しく死んでいけるのか。120歳まで生きる予定なので、残り80年でじっくり考えたいです。

●水上アユミ
担当:HELiCO、Forbes JAPAN、OKAMURA Case Studies etc.

性欲(性的欲求)との適切な向き合い方(HELiCO)

「幸せのための性教育」特集で制作した1本。身近だけどきちんと理解できていない性的欲求の本質を、性教育研究者の村瀬幸浩さんにお話いただき紐解いています。性的欲求に振り回されないための考え方、自分と他者の性のこと、パートナー同士の関係構築など、多岐にわたるお話をまとめています。取材でお聞きした内容はどれも大切で伝えたいことばかりだっため、つい長文になってしまいましたが、ぜひ最後まで読んでほしいです。

●高橋亜矢子
担当:HELiCO、Lidea、サーモスWEBマガジン、パリミキ、五反田計画 etc.

「老いパーク」で疑似体験!老いと未来を想像してみた(HELiCO)

「HELiCO」の11〜12月の特集テーマは「加齢」。前向きすぎず、後ろ向きにでもなく、ちょうどいい塩梅で加齢を捉えるにはどうしたらいいんだろう……? と自問しながら制作を進めた特集でした。その中の1本、日本科学未来館の常設展「老いパーク」を実際に体験しつつ、企画担当者にインタビューした記事をピックアップしました。取材時、展示名に「老い」という直接的な言葉を用いた理由を聞いた瞬間そのかっこよさに痺れ、初稿を編集しながら再び痺れました。

●伊藤 駿
担当:ワンキャリア、パーソルキャリア、パリミキ etc.

30代から40代の転職、何からはじめる? 転職サービスの選び方と活用術(Doda X)

今年はキャリア・採用系の仕事と縁があり、「働くこと」について考える機会が多い1年でした。これまで自分のキャリアをあまりしっかりと考えてこなかったのですが(怖いので)、仕事を通して知識が増えたこともあり、「そこまで怖がらなくてもいいのかも」と思うようになりました。自分の歩みに自信が持てなくても「やってきたことは間違いではない」。そして「自分の価値は、自分ではわからない(こともある)」。そんな気持ちで、今後もやっていこうと思います。

●森夏紀
担当:しながわ観光協会、のぞいてニッポン etc.

地元の魅力を発信する編集者ら5名が登壇 「品川区100人カイギ」第10回レポート(五反田計画)

2023年2月から、地域に関わる皆さんが登壇するトークイベント「品川区100人カイギ」を定期開催。2024年春からはイベントレポート制作に加えて司会進行なども担当しています。記事制作において自分ができるようになるべきこと・なりたいことはまだまだ多くありますが、同時に編集者としての知見をリアルな場にも生かしていきたいです。

 

弊社の年末年始休暇は12/28(土)〜1/5(日)+各自1日ずつです。本年も大変お世話になりました。

今秋以降は、生成AIの波が本格的に押し寄せて来ました。この流れは不可逆でしょうから、AIに原稿執筆や編集の仕事を奪われるのではなく、AIを活用してよりよいコンテンツを作っていくこと目指したいと考えています。2025年もどうぞよろしくお願いいたします。

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