2017年にノオトが手がけたコンテンツ30選
2017年の1年間でノオトが制作したコンテンツ(記事)数は、2500〜3000本ほどに上ります。その中から、ノオト社員10人が印象に残った担当記事を3本ずつをピックアップ。本人コメント付きでまとめてみました。
●阿部綾奈
担当:ALICEY、マイカラット、etc.
▼Twitterフォロワー6万人! 作家・すれみが「女子あるある」でブレイクするまで(ALICEY)
→企画を担当。ALICEYで長期にわたり連載を続けている作家・すれみさんの本音に迫ったインタビュー記事。作家がどんなことを考えて作品を生み出しているのかを知ることができた貴重なインタビューでした。一編集者として、とても勉強になりました。
▼いざというときに言葉を噛んでしまう…! 滑舌を直すにはどうしたらいいの?(マイカラット)
→長年の悩みである滑舌について、ボイストレーナーに聞いてきました。人と話す機会が多い仕事なので、引き続き改善に向けて練習を重ねようと思います。
▼重要なのは「光」と「構図」! フォトジェニックな写真の撮り方とは?(マイカラット)
→センスも必要ですが、コツさえ掴めば誰でもフォトジェニックな写真は撮れるんだ、と目から鱗。早速仕事に生かしています。
●関 紋加
担当:ALICEY、マイカラット、北欧暮らしの道具店、etc.
▼【BRAND NOTE】「植物のある暮らし」を始めたい。でも一体、何からすればいいの?(北欧、暮らしの道具店)
→公開されてはじめて読んだときに、お花とみなさんの笑顔がステキで、なぜかうるっときました。季節の花に気付ける人ってすてきだなと思いました。
▼ギフトに添えたい! 思いが伝わるメッセージカードの書き方ポイントとは(ALICEY)
→個人的に気になっていたことを取材しました。記事内で紹介しているペンが本当に書きやすくて愛用しています。むずかしく考えないで、メッセージカードをかく人が増えたらうれしいです。
▼写真写りをよくしたい!ウェディングフォトグラファーにちょいテクを聞いてみた(マイカラット)
→ライターさんの最後のまとめが好きです。年末年始っていつも以上に大切な人と集まる機会が多いと思いますが、はずかしがらずに思い出の1枚を残してほしいなと思います。
●神田 匠
担当:品川経済新聞、meviy、トゥギャッチ、etc.
▼西五反田に「創作中華 火鳳」 店主は大連出身、新潟から単身上京(品川経済新聞)
→自分が新卒でノオトに入って初めて書いた記事です。店舗へのアポ取りから質問を考えるまで、すべて手探りだったのでとても緊張したことを覚えています。入社して半年経った今記事を見ると「もっと内容厚くできたな」と、自分の振り返りとしても感慨深い記事だと感じています。
▼ITは業務生産性と品質向上をどう実現するのか? 「ISID金型・加工ユーザコンファレンス2017」レポート(meviyブログ)
→入社して初めて任されたお仕事の記事です。金型や加工技術などかなりニッチな話をするカンファレンスのレポートなのですが、会場で話を聞いていてもみんな何を言っているのか正直さっぱりわかりませんでした。自分でもよくわかっていないものをどうやって記事にしたらいいんだろうとものすごく悩みました。わからないことを理解しようと勉強し、がんばって原稿に落とし込む。そんなどぎまぎ感が滲んだ記事です。
▼商店街の鍵屋の老主人、古今東西の鍵を収集するマニアだった(ジモコロ)
→今年個人で書いた中で一番ウケた記事です。たくさんの人にお世話になりました。「自分が気になったもの」を取材すると話を聞いてておもしろいし、いろんなことを知ることができて純粋に楽しかったです。ライターとして読者にまず読んでもらうということが前提ながら、自分の純粋興味を満たすためにもっといろんな取材をしたいな、と思いました。
●中道 薫
担当:HRナビ、Yahoo! news HACK、ヤフー特集、トゥギャッチ、etc.
▼ヴィジュアル系バンドで最も闇に溺れているのは!? V系の歌詞を1000曲調査した(トゥギャッチ)
→ライターのひにしあいさん(@sunwest1)が精通しているV系をテーマに、ファン以外も楽しめる記事にできないかと考えて提案した企画です。日西さんだからこそ実現できた記事。構成から見せ方まで徹底的に意見を出し合いながら作り込んだので、1万RTを超える反響をいただいて2人で狂喜乱舞しました。
▼Yahoo!ニュース トピックス「13文字見出し」の極意 難関「コートジボワール」はどう表現?(news HACK by Yahoo!ニュース)
→ヤフトピのタイトルづけのテクニックを根掘り葉掘り聞いて、これでもかと詰め込みまくって執筆しました。惜しみなくメソッドを披露してもらい、いち編集者としても大変勉強になりました。メディア関係の方に「読みました」と声をかけていただくことが多く、ターゲットにちゃんと届いたという実感が大きい記事です。
▼確率は2400分の1! 難易度100倍の「黒ひげ危機一発」を作ってみた(トゥギャッチ)
→自分の思いつきを、マンスーンさん(@mansooon)&宇内コンビが実現してくれて感激でした。記事化後はデカすぎるゴミとなっていた黒ひげですが、第1回ウェブメディアびっくりセールで「当たったらお持ち帰り」という情け容赦ない企画でよみがえり、たくさんの来場者に遊んでもらったりTwitter上でも話題になったりしたので、制作費の元は十分取れたと思っています。
●田島里奈
担当:Gazoo、サイボウズ式、クリスクぷらす、TOYOTA 86、etc.
▼「新宿は世界で一番『女装子が多い街』」――学校の制服を着たくなかったらどうすればいい? 女装コーディネーター立花奈央子さんインタビュー(クリスクぷらす)
→担当メディアの中で、編集に一番気を配っている「クリスクぷらす」。不登校や性差、進路のことなどセンシティブな話題が多いので、誰かを傷つけるような言葉や表現をうっかり使ってしまっていないか、何度もチェックして公開している。この記事は特に、「彼・彼女」「男性・女性」という言葉をなるべく使用しないように調整したり、性別に対する個人的な固定観念を文章に出さないように編集したりしたため、とても難しかった1本。
▼ブラック企業で働く人が安心して辞められる仕組みを作りたい──元2ちゃんねる管理人のひろゆきさんに、どんな働き方改革をしたいか聞いてみた(サイボウズ式)
→「ひろゆきさんって、一般的なサラリーマンのような働き方についてどう思っているんだろう?」と気になったところから発案した記事。ちょうど書籍発売のタイミングでもあったことと、書籍の担当編集者さんが柔軟に対応してくれたため実現できた。フランス在住のひろゆきさんにメールで質問を送り、返ってきた回答をサイボウズ式の記事の特徴である会話調に調整。サイボウズ式とBLOGOS合わせて、約8万PVを獲得できた。
▼日本の道交法を変えたい――和歌山の自動車メーカー・電動ハイブリッドバイクの「glafit」(グラフィット)が考える未来(GAZOO)
→ノオトで6年ほど自動車案件を担当し、日本の道交法について疑問を持つようになった。そんなときに偶然、自動車ベンチャー「glafit」の社長と道交法について意見交換する機会があり、内容が興味深かったのでインタビュー記事にしたもの。このとき話したことがきっかけでノオトからglafitへの移籍が決まり、個人的にも思い出深い記事になった。
●杉山大祐
担当:adidas Japan、マイネ王、トゥギャッチ、etc.
▼「娘に情報が古いと指摘されます」 老舗サイト「とほほのWWW入門」の管理人ってどんな人?(HRナビ)
→自分が書いたなかで、最もシェアされた記事。ウェブ制作を始める上でお世話になった人が多いだろう「とほほのWWW入門」の中の人にお話を聞けたことは、非常に貴重な体験でした。
▼「『プログラマー35歳限界説』はある」Rubyの父・まつもとゆきひろさんにその真意を聞いた(HRナビ)
→たびたび話題になる「プログラマー35歳限界説」について、今まで語られてきたことよりも納得度の高い内容になったと思います。まつもとさんによる、国内IT業界の問題を指摘しながらの説明はわかりやすく、当事者にとっては勇気の出る記事かな、と。
▼『マインクラフト』を日本に広めた男とは? ゲーム実況者・ぬどんが語るマイクラ黎明期(KAI-YOU)
→世界で1億2000万本以上販売され、大ヒットとなった「マインクラフト」。国内での流行のきっかけとなった、ニコ動実況者のぬどんさんに話を聞いたことで、当時の空気感をあらためて知ることができました。
●鬼頭佳代
担当:品川経済新聞、クリスクぷらす、etc.
▼「池上線フリー乗車デー」無料配布チケットが21万枚に ツイッタートレンド入りも(品川経済新聞)
→この企画は、記者会見から、オープニングセレモニー、当日の反響まで通して取材しました。当日の現場の取材では、SNS上でん評判よりもイベントを純粋に楽しんでいる方が多く、現場の声をできるだけ伝えたいと思いながら、記事を書き上げました。
▼「働く」ってどういうこと? 東京・五反田のベンチャー企業が中学生向けに合同企業説明会を開いたワケ(クリスクぷらす)
→長いイベントの中で、何をどう載せるのかを迷いながら書いた記事。編集担当の田島さんと5往復以上のやり取りをする中で、伝えたいことをかなりシンプルに整理していただき、「イベントレポートにはこういう書き方もあるのか」と勉強になりました。
▼カギは「社員を信じられるか」 CINRAのフリー出社制度に学ぶ、自由な働き方実現のヒント(HRナビ)
→公開後の反応で多かったのは「自分の会社でもやってほしい!」でした。先進的だけどちょっと手を伸ばせば、自分の会社でもできるかも……と思わせるフリー出社。少しでもこのアイデアを広めるきっかけになれたとしたら、とてもうれしいです!
●宇内一童
担当:みんなのごはん、ネタりか、マイネ王、etc.
▼「ミックスナッツかさ増し説」は本当か? アメ横の専門店でナッツの疑問を解消してきた(みんなのごはん)
→僕は結構出たがりですが、この記事に関しては店主の小島さんの話が面白すぎたので「自分の写真は邪魔だからナシでいいや」となり、実際に会話のアイコンでしか自分が登場しません。後日、小島さんにトンカツをおごってもらったのもいい思い出です。
▼8年間片思いの相手に既読スルーされた男の切ない戦いの記録(ネタりか)
→なかなかオチが決まらず、公開まで7カ月もかかってしまいました。あまり話題にならなかったけど、自分はこういう記事が好きです。
▼テロップやワイプって、どうやって作ってるの? 「王様のブランチ」技術チームに聞いてきた(トゥギャッチ)
→約2年間、平日毎日「本日の地味なハイライト」を投稿していますが、そんな地味なハイライトがPRの仕事に結びつきました。何かを続けていれば、こういううれしいことがあるもんですね。
●南澤悠佳
担当:ママテナ、パラキャリ、Think About、マルナゲ、ソニー不動産、etc.
▼年末調整まとめ | 扶養控除・保険料控除、計算方法や源泉徴収票まで【保存版】(freee)
→「年末調整」というビックワードを取り上げ、SEOに強い記事を作りたいというオーダーがありました。クライアント側の専門家に取材し、情報を網羅して体系的に執筆したところ、複合検索1位、単独ワード2位(11月時点)という結果を残すことができました。
▼なぜ「子どもを育ててこそ一人前」という思い込みに縛られるのか? (ホウドウキョク)
→私自身が子どもを持つか持たないかで悩んでいたので、もし当時、記事中でご紹介したような田中さんの言葉があれば……という思いがありました。この記事によって、同じような悩みを抱えている読者のプレッシャーが少しでも和らいでもらえたら。あと、担当編集が「この企画は南澤さんに書いてほしい」と、これまでのつながりから執筆する機会を得られたのもうれしかったですね。
▼是枝裕和監督「あえて会社未満の会社を目指す」―オリジナルの映画作品を生み出し続ける組織づくりとは(Think About)
→映画作品にとどまらず、私たちのようにコンテンツを制作する人にとっても、どういう組織のあり方がいいのだろうか、なぜ企画が重要なのかを考えさせられる記事になったと思います。
●松尾奈々絵
担当:品川経済新聞、Think About、はたラボ、サイボウズ式、etc.
▼JR五反田駅ガード下の「立喰ずし 都々井」閉店へ 「一日も早く、また五反田で」(品川経済新聞)
→公開した後、実際にお店の前に行列ができているのを見て、ニュースと現実が結びついた実感がわきました。また、公開しないほうが常連さんが入りやすかったのでは? という思いもあり、拡散することのちょっとした恐さを感じました。ともあれ、2017年中に移転地が決まってよかったです! ※参照:品経、2017年間PV1位は「立喰ずし 都々井」閉店 来春、五反田ヒルズで復活へ
▼「新政酒造」の組織改革 会社に依存しない「自立社員」の育成を通じた酒造りとは(Think About)
→ライターや編集者が秋田に行かず、現地在住の秋田経済新聞・千葉さんと、カメラマンの高橋さんにご協力いただき、完成にこぎつきました。現地でのつながりがなかったら実現しなかった企画です。いただいた文章からインタビューイの佐藤さんの人となりや凄みが伝わってきて、編集作業を楽しむことができました。
▼「人は役を求めるもの。介護職員は演出家に近い」――俳優・介護福祉士、菅原直樹さんの深慮(はたラボ)
→華やかなものやショッキングなコンテンツが話題になることは多いのですが、菅原さんのような実直で誠実な方のメッセージを今後も伝えていきたいなと思った記事です。「不合理な世界と介護は結びつく」という視点を教えていただき、勉強になったインタビューでした。
当初は、上記30本からさらに絞って10本を厳選して〜みたいなことも考えましたが、社員それぞれが選んだコンテンツですから、一言コメントとともにそのまま掲載しました。
有限会社ノオトの年末年始休暇は、12/27(木)〜1/3(水)です。本年は大変お世話になりました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。良いお年を。